*DEAR LITTLE BOY 1*

珍しく平穏な夜


		ちょいと時間をさかのぼり、あのパーティからちょっと経ったぐらいからのお話です。夜の林家。温かそうに灯りがともっていい雰囲気じゃない？ん？　ナンだアレは？

ドンドコ、ドンドコ、収穫前の踊り。
クマのクレイルくんです。
生ゴミを狙って不定期に出没します。

この子、実はクマではなく、クマの着ぐるみを着た、 HIDEちゃんの弟、HIROSHIくんだという、もっぱらの噂… 真偽のほどはわかりませんが…

コレだけなのぉ???
腐ったヨーグルトが一個……
しょぼぼ～～～ん

何よ!! しみったれた家ね!!
豪邸に住んでいるわりには、ケチ!!
ふんっ!!

外の不埒なクマなどはさておき、この家の住人は…？

「いつも悪いなぁ…」
と、PATAさんがお手伝い。
「いいんですよ。それ、そこに置いといてください。」
HEATHクン、相変わらず、後片付けに追われています。

「HIDEちゃん、ゴミはキチンと捨てようね!!」
TOSHIくんに叱られるHIDEちゃん。

と、まぁ、いつもの風景。

あ、大将…は？

大将、★子ちゃん家にお呼ばれ。
「君がRAYくんかぁ…」
「おいちゃん、誰？」
「君のママの友達、君が赤ちゃんの頃にぬいぐるみあげたんだけど…、覚えてないよね？」

たった三日前の事なのさ。ゲームの中では赤ん坊が三日で子供に変身する。成長ではなく、変身！

実はあのパーティの後、大将は密かに★子ちゃんと会っていたのでした。

「で、TOSHIとのことはどう思っているの？」

「TOSHIとのことは終わったのよ。それに私、結婚することに決めたわ。」
「へ？」
★子ちゃんの変わり身の早さに大将もびっくり。

お相手はお医者様なのだそうで……
お見合いですぐ決めたそうな。
とりあえず、おめでとう!!!

で、ハネムーン・ベイビーが誕生!!
重ね重ね、おめでとう!!!

『was born』ではなく、『has come』って感じの誕生さ。

「……というわけで、★子ちゃん、結婚してたよ。」
大将がHIDEちゃんに報告。
TOSHIくんへどう話したらよいものか相談中。
「ふうん、そうなんだ。」
あまり興味が無い様子。

「でさ、子供までいたのには驚いたよ。」
「え？子供いるの？」
なんか、突然話に食いつくHIDEちゃん。
「うん、男の子。」
大将はTOSHIくんのことで頭が一杯。
HIDEちゃんは子供のことで頭が一杯。

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